美容皮膚科における脂溶性ホルモンとペプチドホルモンによるホルモン治療

美容皮膚科ではホルモンを活用する治療方法がよく用いられています。
ホルモンは人の体内で情報を伝え、さまざまな身体の働きを調節するのに用いられている物質です。大きく分けると脂溶性ホルモンと水溶性ホルモンの二種類があり、どちらも美容皮膚科のホルモン治療で利用されています。

脂溶性ホルモンとして典型的なのがテストステロンやエストロゲン、プロゲステロンです。
男性ホルモンや女性ホルモンとも呼ばれている脂溶性ホルモンで、更年期障害に伴う症状への対応や肥満対策、薄毛対策などに用いられています。

他にも美容皮膚科で応用される脂溶性ホルモンが生まれてきていて、さまざまな悩みに対応できるのが現状です。

水溶性ホルモンとして主流なのはペプチドホルモンです。
美容皮膚科ではヒト成長ホルモンや成長ホルモン刺激ホルモンがよく活用されています。成長ホルモンは新陳代謝を向上させて肌のターンオーバーを加速させたり、筋肉の構築を促したり、脂肪の代謝を活性化させたりする役割を果たすのが特徴です。肥満対策だけでなく肌の悩みに幅広く対応できることからペプチドホルモンの活用が積極的におこなわれるようになっています。

美容皮膚科でペプチド療法やペプチド導入と呼ばれている治療法はペプチドホルモンを利用しているのが一般的です。

脂溶性ホルモンとペプチドホルモンでは施術の仕方が同じとは限らないので注意しましょう。ホルモンを注射する場合には脂溶性ホルモンもペプチドホルモンも使用できます。

複合ホルモン注入や総合ホルモン補充などと呼ばれていることもある方法です。脂溶性ホルモンについてはクリームなどの外用剤としての導入が可能です。

皮膚のバリアを越えられるのが脂溶性ホルモンの特賞だからです。一方、ペプチドホルモンはイオン導入ができるため、ビタミンCなどと合わせて導入する施術ができます。このような特性の違いを理解しているとより良いホルモン治療を選べるようになるでしょう。